2025/06/09
6月 甘露の新緑
2025/06/09
5月 さくらの婚礼
桜のジェラート
桜の葉とレモンのジュレ
苺スライス
ババロア
* * *
『祝婚歌』
「ふたり」が 睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい
立派すぎることは長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧を目指さないほうがいい 完璧なんて不自然なことだとうそぶいてるほうがいい
二人のうちどちらかがふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい
互いに非難することになっても非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは少し控えめにするほうがいい
正しいことを言うときは相手を傷つけやすいものだと気付いているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとか 無理な緊張には色目を使わず
ゆったり 豊かに 光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら生きていることのなつかしさに ふと 胸が熱くなる
そんな日があてもいい そしてなぜ胸が熱くなるのか
黙っていても 二人には分かるのであってほしい。
グリーンアスパラのジェラート
塩ミントのジュレ
甘露のスライス
アボガドのムースリーヌ
ホワイトアスパラとホワイトチョコレートのブランマンジェ
* * *
誰だって すぐには本音を話せない
誰だって すぐには希望を抱けない
誰だって すぐには変わることができない
でも、
たとえ時間がかかっても
たとえ過去に過ちがあっても、誰かと一緒なら希望がある。
声をかけ、背中を押し、あきらめずに寄り添え続ける
信じて待つ人の存在は、立ち直りへの大きな力。
私たちの「待つ時間」は、きっと誰かの「変わっていく時間」だから。